Q3薬と飲み物との飲み合わせが悪いものには、どんなものがあるの?
薬は水またはぬるま湯で服用すべきものです。
以下に、薬と飲み物との飲み合わせが悪い代表的な例をご紹介します。

【グレープフルーツジュースと血圧降下剤のカルシウム拮抗剤】
ある種のカルシウム拮抗剤をグレープフルーツジュースで服用したところ、水で服用したときと比べて、血圧の低下がより大きかったとの報告があります。
グレープフルーツジュースが薬を分解する酵素の働きを阻害するからといわれています。
【青汁と抗凝血剤ワルファリン】
青汁に多く含まれるビタミンKはワルファリンの働きを弱めるという報告がありますので、ワルファリン服用中は青汁を飲まないでください。
【牛 乳】
薬によっては、腸で溶け出すように工夫されたものがあります。
酸性の胃液では溶けずに、腸に移行して酸性が弱まった時点で溶け出し、吸収されるように設計されている腸溶錠と呼ばれる薬です。
このような薬は、牛乳により胃内の酸性が弱まることによって胃で溶け出し、結果として薬の働きが弱くなる場合があります。 また、牛乳と薬が反応して吸収されにくくなる薬もあります。
【紅茶、コーヒー、緑茶などのカフェインを含有する飲み物】
これらの成分であるカフェインは、薬としても使われており、他の薬との相互作用も知られています。したがって、多量に飲まれる場合は、その影響を無視できない場合があります。
【スポーツドリンク】
スポーツドリンクには、カルシウムなどのミネラルが入っていますので、ある種の薬はこれらの成分と反応して、吸収されにくくなる場合があります。